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骨量の少ない方
 インプラントを埋め込むだけの十分な骨がない場合は治療をあきらめないといけないのでしょうか? 答えはノーです。今日では様々な方法を使って骨を造成することが可能となっています。
 上顎洞底挙上術(サイナスリフト)
 上顎の奥歯は抜けてから時間がたつと上顎洞(サイナス)という空洞が大きくなり骨の厚みが減少します。
 この部分にインプラントを埋め込むには、この空洞にお口のなかからインプラントを埋め込む方向の横から穴を開けて将来骨になる材料を詰め込み骨を造成します。通常13ミリほどの高さまで造成します。
 将来骨になる材料として100%安全な自家骨がありますが、サイナスリフトの場合は周囲が健全な骨に囲まれた部分に骨を作る方法ですので、必ずしも自家骨を入れる必要はありません。
 当院では自分の血液とセラタイトという人工のアパタイト(骨の無機成分)をまぜて詰めております。
 骨造成が完了してから(約6ヶ月後)通常のインプラントの埋入術を行う方法もありますが、当院では骨造成する部分に最低2ミリの厚みの骨があれば、骨の造成とインプラントの埋入を同時に行います。こうすることで、治療期間を大幅に短縮することができますし、手術も1回で済みます。
頬骨の下あたりから骨に穴をあけインプラントを埋入するスペースを作る
インプラントを埋入し骨補填剤を入れる手術をしてから約6ヶ月後の状態
 ソケットリフト
 サイナスリフトほど高さを造成する必要のないケースに用いるテクニックです。インプラントを埋め込む穴から将来骨になる材料を詰め込み骨を造成する方法です。そのため造成する骨の高さは数ミリ程度が限界です。 サイナスリフトと違って大きく切開することがないので、術後の腫れはほとんどありません。
術前
上顎洞粘膜を押し上げる

インプラントを埋入する
 自家骨移植
 インプラントを埋め込む部位とは別の部位から採ってきた骨を移植することによって骨を造成する方法です。サイナスリフトとソケットリフトは顎の骨の内側の空洞に骨を作る方法ですが、この方法は顎の骨の外側に骨を作ることのできるテクニックです。
 当院では下あごの奥歯の後ろや下あごの前歯の下から自分の骨を採取して、必要なところに移植しています。下あごの骨は硬く移植後も吸収されにくく、感染に対する抵抗力も十分なため、骨のボリュームを外側に増やすために用いる100%安全で確実な方法です。
 牛や他人の骨を処理した人工骨を移植に用いている先生もいますが、未知の病原体の存在は100%否定することができないので、当院では全く使用していていません。
 腰骨から移植骨を採取する方法もありますが、全身麻酔が必要で、術後1週間は入院が必要なこと、また最大の欠点は移植する骨が柔らかいため造成した量のほぼ半分が吸収してなくなってしまうため、患者様に多大な負担を強いる割に治療効果が低いので、この移植方法は将来なくなると思われます。
 GBR(Guided Bone Regeneration technique)
 特殊な膜を使って骨を作るスペースを作りその空間に骨を造成する方法です。このテクニックで造成された骨はのちに吸収されやすく、感染に対する抵抗力が低いため、当院では行っておりません。
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